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秋の夜長のアイドル論(エンドレス)


 セブンイレブンに買い出しにいったら、AKB48さんたちをモデルにしたクリスマスケーキのパンフが置いてあり、それがちょっと可愛かったので持ち帰り、職場で眺めていたら、同僚が声をかけてきた。

「おっ、PerfumeからAKBに乗り換えですか?」

 それに対して、僕はいつもの切り返し。
「Perfumeとはジャンルが違います」

 すると、相手はこういってきた。
「ああ、Perfumeはアイドルじゃなくて、アーティストですからね」

   ★

 まあ、よく言われるセリフ。
 アイドルならば、アーティストではない。両者はノットイコールということなんだけど……
 しかし、「アイドル」という言葉は、例えばこうも使うはず。
 
 「シャラポワはテニス界のアイドルだね」

 この時には、シャラポワはイコール、テニス選手である。シャラポワがアイドルだから、テニス選手ではない、とは誰も理解しない。
 というか、むしろ、この表現の方が適切な使い方であるような気がする。

   ★

 もともと、アイドルなんてものは、それ単独では存在していなかったんだと思う。
 アーティストやアスリートの中に、いや、人の集合体の中に、アイドルたちは存在してた(いる)。

 特に音楽家にはそれが顕著。
 古くは、クラシックの作曲家/ピアニストのフランツ・リスト。(当時の彼のコンサートの光景を描いた絵からは、演奏中の彼に興奮して群がる女性たちの様子が見て取れる)
 ちょっと前ならビートルズ。
 ガガも、アイドル、かもしれない。

 でも、彼らは基本的にはアーティスト。
 アイドル性は、いわばおまけみたいなもの。

 けれど、どこかの誰かが、そのアイドル部分だけを切り出して、それに申し訳程度に音楽や踊りを付けて、商売にすることを思いついた。
 そして日本では、それがひとつの産業と呼べるまでに拡大化した。
 そして、日本語の「アイドル」という言葉は、別の意味を持つことになった。
 
 だから日本において、アーティストは「アイドル」と呼ばれることを嫌う。
 ニセモノと言われることと同義だから。
 
   ★

 さて、Perfumeなんだけど。
 結局、こいつがややこしい(笑)。

 まず出自が、アイドル産業であることは間違いない。
 しかし、その周囲を固めているスタッフは、それぞれがアーティストと呼ぶにふさわしい人たち。
 ロックフェスのスタッフたちは、もちろん彼女たちを「アーティスト」として遇する。

 本人たちの意識はどうか?
 NHKで放送された東京ドームライブの裏側を追ったドキュメンタリーの中で、「Perfumeとは」と問われて、西脇さんは明確に「アイドル」と答えている。
 けれど、彼女が「アイドル」と言う言葉を、どう捉えているのか、どう意識しているかまでは分からない。
(自分たちのことを果たして「アーティスト」と呼んだことがあるのか。少なくとも僕はその例を知らない)

 インディーズ時代の彼女たちが、現在世間をにぎわしている、いわゆるアイドルグループのような存在を、自分たちの夢としてイメージしていたのは間違いない。
 けれど、2011年の彼女たちは、同じイメージは抱いていないだろうと思う。

   ★

 僕がPerfumeに関心を持ったきっかけは、ネットでたまたま「TwinkleSnowPowderySnow」を聴いたことだった。
 その時点では、僕はPerfumeが、彼女たちが自らを「アイドル」と名乗っていることすら知らなかった。
 でも、その後、Perfumeのアイドル性に目覚めて、俄然、Perfumeが面白くなった(笑)

 ちょっと、次のようなことを考えてみる。
 もし、仮にいま、チームPerfumeから、中田ヤスタカ先生やMIKIKO先生が抜けて、代わりにアイドル産業どっぷりの連中が、彼女たちの周囲を固めたりしたら?
 ……僕はどう思うか?

 三人を嫌いになることはないだろう。
 けれど、それはPerfumeじゃない、とはっきりと感じるだろう。
 それは僕が、Perfumeにアイドル性を求めてはいるが、「アイドル」になることは望んでいない、ということなのだ、きっと。

 樫野さんの「変態丈」を、僕は「セクシーごっこ」だと捉えている、と以前に書いた。
 もしかしたら、Perfume(とそのスタッフは)、その有り余るアーティストとしての才能を使って、「アイドル遊び」をしているのかもしれない、なんてふと思うこともある。

            (このテーマは、いつもエンドレスになってしまう……)


(おまけ)

 さっきラジオ(PerfumeLocks)を聴いていたら、実は「Perfumeはちっちゃくない」のだそうだ。

 どころか、始めて会う人に、「Perfume、デカっ」と言われるらしい(笑)

 まあ、うすうすそれは感じていた(笑)
 他のアイドルグループと共演する時など、あきらかに頭抜けているものな。

 一番背の高い大本さんが確か、163cmだよな。
 それでヒールなんぞ履けば、170cm近く(!)

 そんな三人組が、前方からつかつかと近づいてきたら、それは言うわ。

 「Perfume、デカっ」(笑)

 で、自分、実は背の高い女性が、嫌いではない……
 また、新たな彼女たちの魅力に気がついた(笑)。
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大本さんも23歳★そして……



 大本さん、お誕生日、おめでとうございます。
 (正確には誕生日は明日なのだが、ちょっとフライング(笑))

  ★

 Perfumeメンバーも、とうとう23歳。
 少々、感慨深いものがあります。

 自分がPerfumeを聞き始めた頃(TSPSをリリースした頃です)は、
「この子たちが23、4になった頃、まだPerfumeを続けているだろうか」
などと漠然と考えたこともありました。

 ……本当に失礼いたしました(笑)。
 やり続けているどころじゃない。
 ここまで存在感のあるグループになるとは夢にも思っていなかった(汗&笑)。

 そして、Perfumeの未来は、これから先も、まだまだ続いていくはず。

 そのことについて、今回はちょっと……

    ★

 いわゆる日本の女性アイドルグループというものは、そのほとんどが、10代の女性だけが持つ特有の説明しがたい魅力(単純に「少女性」と言ってもいいかも)を、そのグループそのものの魅力、もしくは「売り」の重要要素のひとつとしているのだと思います。
 (考えてみれば、すごいものを「商品」にしている……)

 だから、所属メンバーが20歳を過ぎてしまうと、存在意義を失って解散してしまったり、あるいはメンバーを入れ替えて延命を図ったり……ということが頻繁におこる。

    ★

 けれど、「自称アイドルグループ」Perfumeは、この「10代の女性だけが持つ特有の説明しがたい魅力」というものを、これまでほとんど利用してこなかった。
 その点において、(Perfumeをアイドルグループに分類するならば)稀有な存在なんだと思う。

 「少女らしさ」みたいなものを感じさせるフリやポージングをそのパフォーマンスの中に生かしてはきたけれど、それはPerfumeの三人の肉体に直接結びついているというよりは、客観的というか、非常に抽象化されている。
 そのため、20代となった三人が過去の曲を演じても、ほとんど違和感が生じない、ということになる。(どころか、別の魅力を発見することさえある)

 中田ヤスタカ先生の作る作品群も同様。
 いわゆる通常のアイドルソングのように、「10代の少女性」を補完するための商品、として作られてはいない。
恋愛というものに慣れていない少女の気持ちを唄った「マカロニ」でさえ、べたべたした湿度感や肉感とは無縁。

 MIKIKO先生とヤスタカ先生という、非常にクールなアーティストのバックアップを受けてきたことを、Perfumeは(そしてそのファンは)、本当に幸福に感じるべきだと思う。

    ★

 デビュー時にPerfumeに与えられた「テクノポップユニット」という、あまりアイドルらしくないキャッチフレーズ。
 (おかげで僕は、Perfumeの存在を知った当初、しばらくの間、彼女たちがアイドルグループだということに気がつかなった、という過去があるんだが……(苦笑))

 まあ、このフレーズ自体が苦肉の策だったのだろうし、今日ではちょっと気恥ずかしさを感じさせるものだが、案外、このキャッチフレーズは、Perfumeのありようを守るのに一役買ってくれたんじゃないか、と自分は少し思っている。

 「テクノポップユニット」という言葉が人々に与える「無機質」で「乾いた」印象は、誤解を生んできたこともあったが、Perfumeが「ちょっと他のグループとは違う存在」であることを、世間に許容させてきたのではないだろうか。
 (それは、一般の人も、業界人と呼ばれる人たちも同様)

 またまたAKB48さんの話の引用で恐縮なんだが、AKBの某20代メンバーの人が、あるインタビューで、「そろそろAKB内での自分の将来を考え始めている」といったようなことを発言していたのを読んだことがある。
 そこには、「20代半ばになったらアイドルグループにはいられない」という固定観念が存在するからだろう。
けれど、Perfumeの三人の頭の中には、「そろそろ年齢的にPerfumeをやめようか」などという考えは毛頭無いだろうし(笑)、周囲の業界人たちも、「そろそろどうなの」的な発言を彼女たちにすることはないだろう。
 だって、Perfumeはアイドルグループというよりは、「テクノユニット」なのだから(笑)。

   ★

 DVD「bitter」の中で、ヤスタカ楽曲ではない「スーパージェットシューズ」を、バリバリのアイドルパフォームで演じたあと、「もう無理じゃね」「あれは若いよ」というMCを三人がするのが、そういう意味でとても興味深い(笑)。
 (あの当時、精神的にはまだ既存の「アイドル」的な部分が、彼女たちに残っていたのだろう)

 Perfumeのスタイルが完全に確立された今日では、だから、「スーパー」がセットリストに上がることは決してない、と断言していいでしょう。
 (といいつつ、シャレでやる可能性が無きにしもあらずなので、あの三人組は怖い(笑))

   ★

 ただし、例の自己紹介の挨拶だけは、「そろそろきついんじゃない?」と言われることが多くなったか(笑) 
 まあ、あれがPerfumeのパフォーマンスの中で、もっともアイドル的なものだが、ここまでやり続けらると、シャレというかユーモアさえ感じるようになってきたな、自分的にはね。

   ★

 20代になったPerfumeは、ありがちな「20代女性の持つセクシーさ」を武器にするという過ちを犯すことをせず、潔癖さを感じさせるほど、自分たちの美学(スタイル)をクールに守り続けている。
 もちろん、自然とにじみ出るセクシーさみたいなものはあるんだが、それはあくまでも「自然」に任せているように見える。
 (樫野さんの「変態丈」は、前にも書きましたが、あれは樫野さんのセクシーごっこなので、誤解なきよう(笑))

   ★

 国内、海外を問わず、いわゆるポップグループの寿命は3、4年だと言われることがある。
 「ポリリズム」のブレークから数えたとしても、Perufmeはすでにその4年を超えようとしている。

 Perfumeのブレない独特のスタイルが、それを支えていると、自分は考えている。
 そしてそこには、まだまだ「未来の夢」を見続けていい余地がしっかりと残されている、ということも同時に感じている。

 前述の「マカロニ」に例えるなら、19歳のPerfumeと、23歳のPerfumeが唄う「マカロニ」は、受け手に異なる印象を与えるとは思う。
 正直に言えば、23歳の「マカロニ」には、19歳のそれと較べると、なにがしかの喪失感を感じるかもしれない。
だけれど、それを補って余りある、新たな魅力がそこには付加されているはずだ。
 (ということを、次のツアーでは確認できると思っているのだけれど?(笑))


(おまけ)

 とはいえ、MJに子供のようなアイドルグループが出てくると、さすがのPerfumeも「お姉さん」的雰囲気にとらわれてしまうのは……
 ……致し方ないか(笑)



握手会でのトラブルの報道


 とは言っても、もちろんPerfumeではなく(笑)、AKB48の握手会でのトラブルについての報道。

 AKB48に関して、もちろん自分は完全に外野なのですが、この報道に関してはちょっと気になる点があったので、少し書かせてもらいます。

   ★

 報道によると、この週末に幕張メッセ(!)でAKBの握手会が開催されたのだが、そこで、メンバーが嫌がるような言動をするファンが多数いた、ということだった。

 この件に関して、AKBのオフィシャルブログに戸賀崎さんというスタッフの方が書きこみをされていたので、それを拝見させて頂いた。
 (ここではその内容をあまり引用しないので、関心のある方はそちらを見て下さい)

 この戸賀崎さんと言う方は、プロフィールを見ると、AKB立ち上げの頃からのスタッフのようで、劇場の物件探しまでされたというから、ずっとこれまで現場でAKBを支えて来られた方なのだろう。(今回の握手会でも、責任者的立場におられたのではないかと推測)

 きっと、数えるほどしかファンがいない時代から、AKBを盛り上げてきた方なのだろう。
 だからこそ、今回のような事態に対し、非常に心を痛められているのだと思う。
 (どうもPerfumeファンはこの手の話に弱い(笑))

 今回のように、公式ブログでスタッフの方が、ファンに対して、酷い言動を控えてくれるように訴えるというのは、異例なのかもしれない。
 だが、それだけ、目に余ったということなのだろう。
 メンバーに近しい現場サイドの方としては、当然の発言かもしれない。

    ★

 で一方、自分はというと、(Perfumeのだが)ファンサイドの人間である。

 今回の一部のAKBファンの言動を、もちろん肯定なんぞする気は毛頭ないが、彼らの気持ちみたいなものは「理解」できる気がする。
 そんな行動を取ってしまった、彼らの精神的背景を理解できるような気がする、という意味です。
 
 もし、この握手会とやらが、参加者が数十人程度の規模で開催されているのなら、問題は無いと思う。
 お目当てのタレントと握手をし、「ファンです。応援しています」と言えば、自分の思いは完全にそのタレントに伝えることができたと、確信(錯覚)できるだろう。
 何回かその握手会に通えば、「自分のことを憶えてもらえた」という手ごたえも感じることができるかもしれない。
 
 ところが、その参加者が数千人、数万人規模になってしまったら、どうだろう。
 だって、自分と同じように、「彼女への思いを伝えたい」というライバル(?)たちが、うじゃうじゃその場にいるのだ。
 気のきいたセンスのあるやつなら、ちょっと面白いことを言ったりしたりして、タレントの気を引くことに成功できるかもしれない。
 だが、そんな芸当などできない奴らは、どうなるだろう。
 まるでベルトコンベアーに乗せられた肉のように、タレントの前に運ばれたのはいいが、一瞬の握手の後に、次へと追いやられていく(ような気持ちになる)だけ。

 所詮、自分は星の数ほどのファンの中のひとりさ、と達観(もしくはそういうポーズ)することのできる精神構造の奴ならいい。
 家に帰っても、まだもやもやした気持ちが残っているなら、ブログでも開設して、たわいもない思いを、つらつらと書き綴るのもいい(笑)。

 それもできない奴は、どういう行動を取るだろう。
 タレントを応援する優しいファンの仮面を取り、エゴ丸出しになるかもしれない。
 憧れの彼女の気を引けるのなら、彼女の印象に残れるのなら、なんでもやってやる。
 他の奴がやっていない、奇抜な行動、奇抜な服装をして、「俺はあんたの前にいるぞ」とアピールしてやる、……なんてことを考え始めるかもしれない。

 それでも、そっけなくされたら(もしくはそうされたと思ったら)、「可愛さ余って憎さ百倍」、彼女に嫌われると分かっている行動さえも、取るかもしれない。
 良く言うじゃないですか。無視されるくらいなら、嫌われた方がいい、って。

 そんなのは、子供っぽい行動だとは思う。

 戸賀崎氏はブログ内で「大半のメンバーは、ほとんど社会経験のない中・高校生です」と書かれていた。
 だけれど、それはファンの側も同じなんじゃないだろうか。(精神年齢が中・高校生の人間もいるかもしれないが)

   ★

 ずいぶん長々と書いてしまったが、ここまで読んでいただけた方には、僕がPerfumeを取り巻く環境についても書いているのだと、気づいていただけたと思う。

 上記の事件ほどはひどくはないが、それでも「昔は良かった」というつまらない思いを抱かざるを得ない光景に、最近出くわすことがある。

 Perfumeのライブに通い始めたころ、ファンのマナーはとても良かった。
 後方で「見えないよ~」という女の子がいたとき、「前へ行きなよ」と、自分のポジションを譲ってあげる奴らを見た時は、「Perfumeのファンはなんていい奴らなんだ」と心底感動した。
 だが、この前のサマソニはどうだ? 自分が良ければ他人などどうなろうと構わない、とばかりに、人を突き飛ばして騒ぎまくる連中の集団が、ステージ前を占領していた。

 まあ、他にも例を上げれば切りがないので、やめておきます。

 ただ、そういうファンが増えたことに関して、実は自分は、どうこう言う気はない。
 それは、Perfumeがここまでマス化した以上、しようがないことだと、ある意味、達観(もしくはそのポーズ)しているから(笑)。

 せいぜい「昔は良かった」とぼやくくらい。
 いや、それも本気じゃない。
 マス化しようが、どうなろうが、PerfumeにはNEXTステージに向かって欲しい、という思いの方が強いからだ。

 ★

 戸賀崎氏は「10万人になっても、劇場で行っていた時のようなアットホームさのある握手会にするために……」と訴える。
 それは素晴らしい思いだ。

 けれど、外野である自分には、今のマス化したAKBの環境では、それはとても困難なことのように思える。
 無理だとは思わない。だが、なんらかの施策を講じなければ、それは不可能のように思える。

 何かを守るためには、何かを切り捨てる決断をしなければならないときもあるんじゃないか。
 
 ……なんて、無責任で格好良さげなことを外野は思い、それでも戸賀崎氏にはエールを送りたいと思います。

Perfumeってアイドル?Vol2

週末にちょっとしたパーティがあり、その音楽担当に任命されたため、パーティ参加予定者からリクエストを募ったところ、人気の大人数アイドルグループの曲の要望がありました。
 そこで、iTunesからダウンロードしてみたところ……ちょっとびっくり。

とにかく音が、ひどい……。

 どんな感じかというと、音の上下左右の区別が無く、全ての音がひとかたまりにされていて、なおかつ歪んでいる、という状態。
 こんなのをスピーカーから大音量で流したら、音が割れるのは確実。

 ちょっと不安になったので、我らが3人組の音を再確認してみたところ、こちらはちゃんといい音で鳴っている。

 どういうこと?
 録音に金をかけていないのか、と初めは思ったが、そんなはずは無いでしょう(金はうなるほどあるはずだ)。
 やはり考えられるのは、わざとこういう音にしているということ。
 つまり、ラジカセやテレビのようなプアなスピーカーから流されても、とりあえず全ての音が聞こえるように、どんな環境でも同じように聞こえるように、ということを考慮したうえでの製作。

 だとすると、この楽曲は、それ単独で鑑賞されることを想定されていない、ということになる。
 あくまでも、アイドルという存在を補完するための存在。

 こんなことは、ヤスタカ先生からすれば、考えられないことだろうな。
 先生はむしろ、良いオーディオで自作品が再生されることを望んでいるから、それを「あえて歪んだ音にしてください」と依頼されたら、おそらくこういい放つだろうと思う。
「断る」

 かつてヤスタカ先生は「自分はアイドルソングを作っているつもりは無い」と発言していた。
 これは「Perfumeがアイドルだということは分かっているが、既存のアイドルソングというものを彼女たち向けに 書く気はない」と僕は解釈しているんだけど。

 この姿勢は、ヤスタカ先生だけでなく、MIKIKO先生や関監督にも言えるのではないかと思う。
 お二方とも「プロジェクトPerfume」がアイドルプロジェクトだと言う認識はあるが、そのアプローチはまったく独特である。

 あの大人数アイドルグループばかりを例に上げて恐縮なんだけれど(注:僕は彼女たちに対して悪意はまったく抱いていません。誤解無きよう)、彼女たちのバックにいる人たちは、いわゆるアイドル産業のど真ん中にいる人たちばかりのように見える。
 つまりアイドルのプロたち。

 一方、それと比較すると、三人組の背景にいる(いた)人たちは(所属事務所も含めて)、アイドル産業については「素人」に近い人たちであったかもしれない……。

 はるか昔、Perfumeをアイドルとしてデビューさせようという企画がスタートした時、そのスタッフとして集まった人たちは、いわば手探り状態で仕事を始めざるを得なかったのではないか、と僕は勝手に推測している。

 ヤスタカ先生は今でこそ「アイドルソングを作っていない」と言っているが、Perfumeのインディーズデビュー時はそれでも、必死になって「アイドルソング」らしきものを作ろうとしていたのではないか。
 それはMIKIKO先生の振り付けにも見えるし、関監督の「ビタミンドロップ」等のPVを観れば、明らかであるように思える。

 だが、幸か不幸か、その企画は目が出なかった。(要するに売れなかった)

 さらに言うと、三人組の周囲には、彼女たちに「アイドル帝王学」を叩きこもうとする人物も存在しなかったのではないだろうか。
 彼女たちに、「どんな手を使ってでも売れろ」「自分を殺してキャラを作ってでも売れろ」「常に目立つようにしろ。自分をアピールしろ」「男子ファンに受けるにはどうしたらいいか、常に考えろ」といった教育である。

 その結果、三人は常に自分たちでいることを基本とし、あからさまな自己顕示欲を示すこともなく、スクールで育まれた「芸人」としての心構えみたいなものを、純粋培養させていったのではないだろうか。
 前のブログで書いた、ざっくり言ってしまえば、「芸は売るが、身体は売らない」といった、Perfumeの掟を。
(ま、水着グラビアはほんのちょっとやっているのだが、ここではあえて無視します(笑))

 話を戻します。

 インディーズ時代の試みが成功しなかった「チームPerfume」は、その後どういう方向に進んで行ったか。

 (ここからは、ほんとうに僕の憶測です。いや、こうであって欲しいという願望もふくまれているかも……)

 もしPerfumeの周辺の人々が能力の無い連中だったら、あせった挙句に、Perfumeをどんどんといじり始め、次第に迷宮に入り込み、最後は観るも無残なものにしてしまっていただろうと思う。

 しかし、「チームPerfume」の6人(3+3)は、無能者ではなくて天才たちだった。
 (これもまた、Perfumeの奇跡、のひとつ)

 悩んだ挙句、彼らが到達した結論は、「自分たちのセンスを信じよう」というものではなかったのではないだろうか。
「自分たちがいいと思うものを作ろう。それで売れるかどうか分からないが……」

 ヤスタカ先生はアイドルソングの世界に入り込むのをやめ、自分の庭とも言えるエレクトロの世界に、逆にPerfumeを引きずり込む。
 MIKIKO先生は、あくまでも自己のセンスでカワイイ、カッコいいと思う動きやポーズを、三人の教え子たちに与える。それがまだ幼いとも言える彼女たちに不似合いでも、音楽とのシンクロ率が高ければ採用していく。
 関監督は、(もちろん三人は前面に出すものの)三人組が存在しなくても芸術的に成立するほどのPVを作成する。
 そして三人組は、観客に媚を売るのでなく、自分たちが楽しい、かっこいいと思えるステージを模索し始める。
 それで売れるかどうか分からないけれど……。

 かくして「アイドル」という旗を立てながらも、実態はまったく異なるユニークなユニット「Perfume」が歩き始めたのではないだろうか……。

 「Perfume」はアイドルなんだろうか。

 うん。アイドルと言ってもらって結構だと思う。
 ただ、それだけで済むと思ったら、この三人組には火傷させられるよ。


Perfumeってアイドル?

 僕は周囲に、自分がP.T.Aだということをカミングアウトしているのですが、その反動(?)で良くこういわれることがある。

「じゃあ、CAP-Gさんはアイドル好きなんですね。へえ、意外ですね」

 いや、違います。自分はアイドル好きじゃない、とかなんとか答えて、しばらくやりとりすると、次には大抵こう聞かれる。

「ああ、じゃあCAP-Gさんは、Perfumeをアーティストとして見ているんですね」

 そう言われてしまうと、返答に窮する。
 あの三人組をアーティストと思っているかというと、……そうでもない。(天才だとは思っているが(笑))

 Perfumeと言う存在をアーティスティックな面から見ることはあるけど、そういう場合、僕の意識にあるのは、ヤスタカ先生であり、MIKIKO先生であり、関監督であって、三人組は思考の枠から外れてしまう。

 じゃあ、どっちなんだよ、と言われると、「やっぱ、アイドルかな」と答えるしかないです。
 それでも自分の中に違和感が残るのは、多分、日本社会の中で認識されている「アイドル」というものと、三人組の存在が一致しないから。

 単純に言ってしまうと、日本の「アイドル」って、仮想ガール(ボーイ)フレンドを演じて、それを商売にしていると思うのですよ。
 彼女(彼)たちは、ファンから恋人のように思ってもらうことを志向し、その言動や衣装、そして楽曲にいたるまでの全てが、「仮想GF(BF)」を補完する。
 (昔、あるアイドルが、自分のコンサートを「デート」と表現していたが、まさにこれなどその典型的な一例)

 一方、三人組はどうかというと、これは明確で、彼女たちは「仮想GF」を演じたり、それを志向したりすることは一切無い。

 自分たちを観客に愛して欲しいと望んではいるが、それは「芸人」としてであって、「GF」としてではない。

 もちろん、ヤスタカ先生を初めとする3巨頭のお仕事内容も、「仮想GF」を匂わせるものは一切ない。水着写真集など出さないし、異性に媚を売るようなフリは付けないし、「君に会いたかった」的な詩が書かれることは決してない。

 ちょっと下品な表現をすれば、アイドルは「身体」を売っているが、三人組はあくまでも自分たちの「芸」を売っているに過ぎない、と思うのです。
 ましてや、アメリカの「アイドル」のような「仮想セックスパートナー」の世界とは、もう無縁と言っていいと思う。

 ちょっと待って。
 じゃあ、かしゆかのあの「変態丈」はどうなのよ、と思わる方もいるかもしれない。
……あれはねえ、シャレなんですよ(笑)。
 
確かに、ステージの上で、樫野さんがわざと「露出」を強調したりすると、自分も「フューフュー」とかいってはやし立てたりはします(笑)。
 でも自分的にはその行為は、「SEXY遊び」なんですよね。
 僕は少なくともそれで、彼女を頭の中で「セクシャルな存在」に仕立て上げたりはしない。
 樫野さんのキャラクターでこそできる、ちょっとしたおふざけです。
 (もし同じことを西脇さんにやられたら、マジで赤面し、目をそらしてしまうかも(笑))

 ちょっと前、飲み会で、ふざけた野郎に、
「もしPerfumeが目の前に裸で寝ていたら、CAP-Gさんはどうします?」
 という変な質問をされたことがあり、僕はこう答えました。
「……うーん、毛布でもかけてやるかな」
 その時のその場のリアクションは(女性も含めて)「え~っ」というものだったわけで……(笑)。

 そんなにおかしいか?(笑)

 じゃあ、「仮想GF」でなきゃ、お前はどう捉えているんだ? って言われると……。

 「アイドル」って直訳すると「偶像」だけど、そこまで三人組を崇めたてまつっている訳ではないしなあ。
 「天使たち」という人もいるが、それもなんか恥ずかしいし(笑)、そう呼ぶには人間臭くないか? あの三人組は。
 「娘のような存在」? どこの世の中に、自分の娘に対して拳を突き上げる父親がいる?

 うーん……
 結局、うまい定義が見つからない。

 前から「Perfume」というのは絶対無二の存在だ、と思っているんだけど、だからこそ、既存の分類分けには当てはまらないのか……

 結論の出ないグダグダ状態のまま、今回は終わろうと思いますが(笑)、別に三人組を「仮想GF」として捉えている人がいても、それは別にいいと思います。

 Perfumeの楽しみ方は、ファンひとりひとりの自由、ということで(笑)。

プロフィール

Cap-G

Author:Cap-G
Perfumeファンブログです。

アイドルになど興味が無かったはずなのに、いつの間にやらファンクラブ会員。

愛するもの
 →スノーボード、夜のドライブ、野良猫、そしてPerfume

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